突然つらい過去に引きづりこまれる「フラシュバック」とは

フラッシュバックとは

フラッシュバック (flashback) とは、強いトラウマ体験を受け、後になってその記憶が突然かつ非常に鮮明に思い出される現象です。
発汗や動悸といった生理的な身体反応を伴うこともあります。

自分の意思と関係なくに突然に侵入してくるように感じることから、侵入症状とも言われています。

薬物依存症やアルコール依存症でも同様の症状が見られますが、 主に心的外傷後ストレス障害(PTSD)の症状として取り上げられることが多い。

そしてアダルトチルドレンも経験する場合があります。

バーストラウマやインナーチャイルドが強ければ強いほど、自我をしっかり保ちにくい。
ネガティブな事象に遭遇した時に心理的な影響を受けやすくなります。
そのため深い心の傷を負いやすく、強いトラウマ体験がフラシュバックを起こすことがあるのです。

*バーストラウマ
胎児期から生後3 ヶ月くらいまでの満たされなかった欲求と傷ついた経験によって形成されるもので、出生時には万人が持つものとされる。

*インナーチャイルド
生後3 ヶ月くらいから高校生くらいまでの間にできた満たされなかった欲求と傷ついた経験によって形成される。客観的事実ではなく本人がどう感じたかという主観的事実によるもの。

フラッシュバックを起こすトリガー

フラシュバックはなんらかのトリガー(ひきがね)に接した時に起こるとされています。

強いトラウマ体験が起こった場所やその時に感じた光景、音、触覚など似たものに接したことなどがトリガーになりやすい。
そのためフラッシュバックの症状がある人は意識的・無意識的にトリガーを避け、特定の場所、状況、人、物などを回避してしまう傾向があります。

しかしアダルトチルドレンの場合は特に明確なトリガーがなくともフラッシュバックが起こるケースが少なくないと思います。

トリガーが明確な場合はそれを避けることでフラッシュバックを極力回避することもできます。
しかし無い場合は回避することが非常に困難になり、巻き込まれやすくなります。

フラッシュバックの影響

フラシュバックが起こることによって様々な影響が引き起こされます。

【直接的な影響】
・思考の停止、混乱
・不安、恐怖、後悔などネガティブな感情に飲み込まれる
・呼吸の乱れ(浅い呼吸や過呼吸状態など)
・筋肉の硬直
・過度の発汗
・動悸、めまい  など

【間接的な影響】
・集中力の著しいダウンにる学習・仕事の効率低下
・感情、精神的な不安定さによって良好な対人関係がむすびにくい
・フラッシュバックのトリガーを意識的・無意識的に避けることによって、行動・思考が制限され、時には非常に不自然な言動をとってしまう。
・自己否定感の増大
・意識が過去にとらわれ、現在・将来に意識が向きにくい
・強いストレス状態にさらされるため、身体的疲労を蓄積しやすい など

フラッシュバックの治し方

フラッシュバックの治し方としては下記が考えられます。

カウンセリング

強いトラウマ体験はその時の視覚や聴覚などの五感、悲しみなどの感情など言葉にならない感覚的なものとして存在します。
心に傷を受けた際の出来事や想い・感覚を言葉にして誰かに伝える、受け止められることは心理的にスッキリするだけでなく、囚われていた過去の事象から一歩引いて客観的に見ることにもつながります。

薬物療法

医師の処方によりSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)などの抗うつ薬等を服用。
フラッシュバックを含め疾患症状が大変重く、自殺衝動が強い場合などは薬物によってまずは精神状態を安定させることも有効だと思われます。

認知行動療法

(cognitive behavioral therapy ;CBT)
認知行動療法とは、人間の気分や行動が認知のあり方(ものの考え方や受け取り方)の影響を受 けることから認知の偏りを修正し、問題解決を手助けすることによって精神疾患を治療することを目的とした構造化された精神療法
認知のあり方のキッカケとなったトラウマが比較的軽い場合は有効ですが、重い場合はなかなか効果をあげにくいこともあります。

EMDR

(Eye Movement Desensitization and Reprocessing:眼球運動による脱感作と再処理法)
トラウマとなっているつらい記憶を心に思い浮かべながら、指の動きや機械の光の動きを追い、目を動かすことによって脳機能を正常化させるもの。

トラウマ解消のエネルギーワーク

トラウマを一種のエネルギー体と捉え、トラウマエネルギーを直接軽減させる方法。目に見える物体・肉体を全てとする西洋医学の唯物論ではなく、気などの見えないものも含めた東洋医学的な身体構造論に基づく。
つらい記憶を思い起こさせずトラウマを軽減させることができるため、クライアントに負担が少なく継続した処置を行いやすい。

まとめ

フラシュバックは非常につらい症状です。
起こる頻度・強さによっては日常生活が非常に困難になるケースもあります。

時間が経っても原因に手がつかないと、症状が改善しないことも多い。

アダルトチルドレンは他人の力を借りるのが苦手になりがち。
親から適切なタイミングで助けてもらった体験が少ないからです。

しかし問題を一人で抱えてしまうと、かえって長期化してしまう恐れもあります。
ご自身の力で改善が難しい場合は、思い切って誰かに相談してみるのも良いでしょう。

「辛さを誰かに受け止めてもらう。」
これが改善に向けた力になることがあるからです。

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