アダルトチルドレン(AC)の回復に向けて、自分が今どの段階にいるのか、またこれまでどこの段階に居たのかを認知することは意外と重要です。
過去や現在の位置を自覚することは、自分が向かいたい未来を明確にすることにつながるからです。
AC回復の段階について様々な捉え方がありますが、全体をイメージするにはザっとこんな感じが分かりやすいと思います。
大切なポイントは「時には戻ることもある」ということです。
「停滞」や「戻ること」をあらかじめ自分の中で許容しておくと、かえって進みやすくなります。
AC回復の段階・ステップ
第1段階 ACの自覚がない
「幼少期の過去の出来事なんて、今の自分に関係ない。」と全く気付いていない段階です。
実は大きなネガティブな影響を受けていたとしても、まずは知識として知らない状態です。
第2段階 過去を無視する
「幼少期の出来事、親子関係が今の自分にネガティブな影響を与えているかもしれない。」
でも「今さらそんなことを考えてもしょうがない」などと考え、無視してしまう段階です。
幼少期の心の痛みが大きければ大きいほど、つい過去にフタをしてしまいやすくなってしまいます。
第3段階 過去に向き合うか迷う
人によって様々ですが、目の前の状況や出来事によって、「過去の家族関係に向き合わないと変われない。変えられない。」と考えさせられる時があります。
しかし一方で「どうしてら良いか分からない。」「やった方が良さそうだけど、やりたくない。」などと考え、迷う段階です。
第4段階 過去に向き合う
過去の出来事、主に子供時代の家族関係と向き合う段階です。
心の傷が大きければ大きいほど一人で向き合うのは結構大変です。
一人で抱え込まず、信頼性があって相性の合う第三者や専門家の力も借りると、進みやすいでしょう。
第5段階 心理的な解放のプロセスが進む
子供時代に抱えてしまった、悲しみ、満たされなかった想い、感情などが解放されるプロセスです。
第6段階 過去が気にならなくなる
心理的な解放のプロセスが進み、これまで自分を縛り付けてきた過去があまり気にならなくなってくる段階です。
第7段階 過去を活かす
「心の闇」「無かったことにしたい」と思っていた過去。
でもそんな過去も含め、「全てが自分の人生の歩みだった」と、自然に思えてくる段階です。
まとめ
もし自分がACならば、今どの段階にいるのか?
以前はどこにいて、ここからどこに行きたいと思うのか。
参考にしてもらえれば幸いです。
*写真 江ノ島ヨットハーバーの海釣り公園(神奈川県)