「生きづらさ」を手放したくない人の心理

仕事や人間関係、過去の親子関係で受けた心の傷などがキッカケとなって、毎日の生活の中で精神的・感情的なつらさを感じている人は結構います。

苦しさやつらさは心地の良いものではありません。

「このつらさをなんとかしたい」
「もっと楽になりたい。」
「この精神的・感情的な暗闇から解放されたい」
と思うのは自然なことでしょう。

しかし逆に「生きづらさ」を手放したくない思いが改善を阻むことがあります。

なぜそんな思いが出るのか?

よくある要因の一つは「強力な自己否定」です。

自分を否定する力があまりに強いため、つらく・みじめで・どうしょうもない状態にある自分は簡単に受け入れられるのに、解放され・自由で・豊かな自分なんて受け入れられないと思ってしまうのです。

これは本人が自覚しておらず、無意識的にこのパターンにはまっていることが多い。

更に心理的な盲点になりやすいのが「親への復讐心」です。

自分が健やかで豊かでいることは、自身の親が良かった・親に対する肯定的な評価につながると認識しがちです。
(息子・娘が健やかで豊か → 親が良い)

そのため逆に自分が不遇でつらい状態にあることによって、親を否定しようとしているのです。
(息子・娘が不遇でつらい → 親になんらかの問題がある)

自分では表面的に「良くなりたい」と思っていたとしても、潜在的に親への復讐心が強いと「絶対良くなってたまるか!」ぐらいの勢いになっていることもあります。

この相反する想いが改善を阻んでしまうのです。

この心理的なからくりに気付いて、徐々に手放していくことで、「生きづらさ」から解放されやすくなります。

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