*「アダルトチルドレン エンタメ・レビュー」とは
アダルトチルドレン(AC)に関する書籍はたくさんありますが、本を読むのはちょっと苦手という方もいるでしょう。
そんな時、映画などの娯楽(エンタメ)に触れることが役立つこともあります。
同じ作品を見ても人によって感じるものは様々ですが、「ACという課題を見つめなおす一つのキッカケ」という視点から、役立ちそうなものを紹介していきます。
マンガ 「 酔うと化け物になる父がつらい 」
*マンガ「酔うと化け物になる父がつらい」 紹介ページ(アマゾン) https://amzn.to/2OLZovC
作品紹介(アマゾンのサイトより)
「夜寝ていると、めちゃくちゃに顔を撫でられて起こされる。それが人生最初の記憶……」 幼い頃から、父の酒癖の悪さに振り回されていた著者。
中学生になる頃には母が自殺。それでも酒をやめようとしない父との暮らしに、著者はいつしか自分の心を見失ってしまい…。
圧倒的な反響を呼んだ家族崩壊ノンフィクションコミック。家族について悩んだことのあるすべての人に読んでほしい傑作。
アダルトチルドレンを生む親の在り方には様々なものがあります。
その一つには、親が何かにのめりこんでしまい、子どもの気持ちや子どもの存在そのものに、意識を向けられなくなってしまうものです。
宗教であったり、ギャンブルであったり、また母親に交際相手が出来て子どもが見捨てらてしまうケースもあります。
中には親がアルコールに溺れてしまい、親としての機能を十分果たせていない家族も一定の割合であるように思います。
今回紹介するマンガは作者が実際に体験した家族の物語です。
ある女の子が酒癖の悪い父親に振り回されていく、数十年間の様子が描かれてます。
そしてそんな環境で育った子どもが大人になった時、どんな影響があったのか。
周りの人が「普通」と感じることへの違和感や疎外感。
人生に対する諦めのような気持ち。
トラブルの大きい異性との付き合い・・など、様々な影響があったことも描かれています。
アダルトチルドレンを生んだ他の家族の様子を知ることは、自分が生まれ育った家族はどうだったのか、より客観的に振り返るキッカケにもなります。
「自分の家族の問題はどこにあったのか」「小さい頃の自分にとって欲しくて得られなかったものは何なのか」といったことを、しっかり見つめられることは、アダルトチルドレン回復の力になるのです。