アルコール依存症の父親との葛藤を描いたコミック「酔うと化け物になる父がつらい」の作者、菊池真理子さんの新刊『毒親サバイバル』刊行記念トークイベントに行ってきました。
このイベントでは、参加者から寄せられた「自分が育った家庭では普通だったが、他の家庭と全然違ったこと」も紹介されました。
例えば
・見たいテレビ番組は事前にリストを親に出して了解を得たものを見る
・服を買う時は外出からでも親に電話を入れて、了解を得てから買う
・母親が知らない作者の本は読んではいけない
・夕食の時、男は普通に食事をしてよいが、女は残りものを食べる(?)
・酔っぱらって帰ってきた父親は家で失禁する(これが日常??) など
家によって色々あるもんですね(笑)
小さい頃はそれが「家庭の普通」になっていても、成長するに従い、また大人になってから、その理不尽さに気付くこともあります。
そして、自分が傷つけられたり尊重されなかった怒りや悲しみ、親に対する憎しみが芽生えることがあるでしょう。
しかしそれをどう扱って良いのか分からなくなってしまうことも多いと思います。
親に対する罪悪感・劣等感があったり、実際親にそんな想いをぶつけても理解されたり、受け入れられることはほとんど無いからです。
ではどうすれば良いか。
この著者は、父親との葛藤の歩みをコミックにして明らかにすること。そして読者からの反応や感想をもらうことで、随分楽になったと言われていました。
マンガを書くことは誰でもできることではないですが(笑)、自分の歩み、特に心理的に葛藤があった出来事を本当に安心して出せる、話せる場はやはりすごく大事ですね。