「親子は分かり合えなくてもいい」

「子どもの頃、さんざん傷つけられた。謝って欲しい。」
「辛かった自分の気持ちを分かって欲しい。」
「ずっと寂しかった自分を認めて欲しい。」

子どもの頃に満たされない体験が多い人は、こういった想いを強く感じることもあるでしょう。

過ぎ去った子ども時代。
そこから長く続く親との心理的な葛藤を終わらせ、親と和解できれば、どれだけ心が楽になるか。

でもそれは叶わないことも多い。

親にいくら話しをしたとしても、想いをぶつけたとしても、分かってもらえないことも多いでしょう。
逆に関係性がますます悪化することもあるかもしれません。

確かに親と分かりあえるのが一番いい。

でも、自分には自分の考えや想い、これまでの人生の歩みがあるのと同様、親も親自身の考えや想い、親が歩んできた長い人生の歩みがあります。
両者は気持的に歩み寄れず、そのまま生涯を終えることもある。

それでも良いと、自然と思えるようになること。

自分の想いにフタをしたわけでもなく、諦めでもなく、反発でもなく、そう思えてくる。

「親はよく知っている他人・知人」ぐらいの感覚になるとそうなります。

人によって親子関係の在り方は様々です。
ただ幼少期に親子関係のトラブルを抱えた人が自分を取り戻していった結果、割と共通して持ちやすい感覚だと思います。

心の傷が深ければ深いほど、時間は随分かかるかもしれません。
少し楽になって「親子関係の問題は終わった~♪」と思ったとしても、
心の更に深い部分に抱えていたネガティブな感情が再び噴き出してくることもあるかもしれません。

でも自分の人生の闇と向き合い続けることで、徐々に曇りがはれ光が差してくるのです。

そうすると「人生の闇」と考えていたものが、実はそうでもなかったと思えてくるのです。

メルマガ「アダルトチルドレンの心」

サイト更新の案内メール