アダルトチルドレンが「弱者への暴力」をふるうリスク

アダルトチルドレン(AC)は「被害者」「弱者」という視点で語られることが多い。
しかしACは弱者に対して「加害者」「暴力」をふるうリスクも持っています。

暴力には身体的なものもあれば、精神的なものもあります。
イジメや子どもへの虐待も一種の暴力と言えるでしょう。

「暴力」はいけないもの、ダメなものだとされています。
内容や程度によっては法的に罰せられることもありますね。

それでも人間は暴力を振るってしまう。
その理由の一つとしては、心理的に得られるものがあるからです。

ここにアダルトチルドレンが暴力に「はまる」リスクがあるのです。

「弱者への暴力」を行うことで得られるもの


良い・悪いは別にして・・
「弱者への暴力」を行うことによって得られる心理的なメリットとして、下記のようなものがあるでしょう。

・自分には力があると思える。
・優越感にひたれる
・コンプレックスを一時的に忘れられる
・悲しみや苛立ちを紛らわすことができる
・気晴らしになる   
など

本人に自覚がなくとも、求めているのは実はこういった心理的なメリットであることも多いのです。

「心理的メリット」を強く求めてしまう状態

そしてこの「心理的メリット」を無意識のうちに強く求めてしまう状態としては、下記が考えられるでしょう。

・無力感が強い
・劣等感が強い
・コンプレックスが強い
・悲しみや苛立ちが多い
・漠然とした不安やイライラが強い
など

そしてこの状態とは、まさにアダルトチルドレンがおちいりやすい状態でもあるのです。

「極端な自己否定」は「極端な他人否定」に転じやすい

親からの過干渉や否定、自分の想いや気持ちをちゃんと受け止めてもらえてこなかった体験が繰り返し続くと、どうしても自己否定が強くなってしまいます。

自己否定は「否定する力」が自分自身に向いている状態です。

そしてこの「否定する力」は方向が変わって、他人に向かうこともあるのです。

そのため「極端な自己否定」はあるキッカケや条件があると、方向性が変わって「極端な他人否定」に転じやすく、結果的に暴力に結び付いてしまうこともあるのです。

いじめ、パワハラ、DV(ドメスティックバイオレンス)の加害者。
そして子供の虐待を行う親や毒親の心理の一端はここにあります。

自分より弱いものを目の前にした時、自分が相手より圧倒的に強い立場を得た(と感じた)時に、内に秘めた「強い否定力」を他人に向けてしまうのです。

「弱者への暴力」におちいるリスクの高いACとは

もちろん、アダルトチルドレン(AC)の誰もが「弱者への暴力」をしてしまう訳ではありません。

しかしそのリスクの大きいACには「自覚なきアダルトチルドレン」「過去にフタをしたアダルトチルドレン」があると思います。

過去(幼少期)のネガティブな体験が、今の自分にネガティブな影響を与えていること。
このことに全く気付いていない、もしくは分かってはいるけど「見たくないもの」としてフタをしてしまう。

そうすると過去の体験に影響されたネガティブな言動を、無意識のうちに取ってしまいがちです。

様々な実例を見ていくと、子どもを虐待する親、毒親の多くも、実は「自覚なきアダルトチルドレン」「過去にフタをしたアダルトチルドレン」 ではないかと思います。

しかし一方で、つらくとも、過去に向き合っていればいるほど、過去心の痛みを解消していればいるほど、昔の体験に影響されることが少なくなってくるのです。

まとめ

アダルトチルドレンには親子関係の中で受けた、傷ついた体験、満たされなかった想いがたくさんあります。

そんな心の痛みに向き合うのは楽ではないと感じるかもしれません。

確かに痛みは不快で避けたいものかもしれませんが、自分の課題の在りかを示してくれるシグナルでもあります。

アダルトチルドレン回復の歩みは「心の痛み」というシグナルを活かし、過去の体験から自分を開放させる道のりでもあるのです。

そしてその歩みは、自分自身が「弱者への暴力」をふるう潜在的なリスクを減らことにもつながるのです。


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