「世代間連鎖」とは、文字通り世代を超えてつながっていくもの。
最近では「虐待の世代間連鎖」「貧困の世代間連鎖」といった使われ方をすることが多いですね。
そのためどうしてもマイナスのイメージがつきやすい。
アダルトチルドレンにとっては、なおさらそうでしょう。
そして無意識のうちに「世代間連鎖をダメなもの」だとすることは「自分が生まれたこと自体がダメだった」という思い込みにつながりやすいのです。
すると、いつの間にか「自己否定」を強化してしまう。
世代間連鎖はネガティブなものばかりではありません。
敢えてポジティブな面に目を向けることで、自己否定が緩まりやすくなることもあるのです。
私の場合…
ポジティブな世代間連鎖は「学ぶことは楽しいことだ」という捉え方・観念でした。
最近、自分の母親に対するセッションをしていて、改めて気づかされました。
私の母は学ぶことが好き。
英語も好きで、私が子どもの頃からずっとNHKラジオで英語を学んでいました。
(ラジオ講座はお金がかからず、安く学べるのです。)
そして、何かを学んでいる母の後ろ姿はとても楽しそうだったのです。
親が楽しそうにやっていると、周りにいる子どもは興味を持ちます。
そして
「僕にもやらせて♪」
と言いたくもなるでしょう。
こんな母。
子どもに対して「勉強しなさい」と言ったことは一度も無かったのです。
強制されて嫌々勉強する必要がなかった。
今思い返すと、それはとても有難い。
もちろん私も、興味のない分野のことを学ぶのは大変で嫌になってしまいます。
でも基本的に「学ぶことは楽しいことだ」という捉え方・観念がある。
おかげで、興味のある新しい分野に入っていくのが、スムーズだったのです。
ポジティブな「世代間連鎖」
自分では当たり前になっているため、意外と本人は気付きにくいし、受け取りにくい。
自分の良い面・良い評価をなかなか受け取れないアダルトチルドレンにとってはなおさらそうですね。
だからこそ、
敢えてポジティブな「世代間連鎖」に目を向けることは、頑固な「自己否定」を緩める、一つの力になるのです。