オレオレ詐欺に騙された父親(未遂事件)

少し前のことですが、私の実家にオレオレ詐欺の電話がかかってきました。

弟のフリをして電話してきた相手を、父は自分の息子だと信じてしまったのです。

最初の電話では「明日実家に行くから」と電話があり。
翌日時間を過ぎても来ないので心配していると、再度電話があって「実は事業に失敗して・・」と話しを切り出されたそうです。

「このままでは共同経営の公認会計士が逮捕されてしまう。お金がいる」と。

動揺した父は金融機関へ行って、再度の連絡を待っていると
「自分は今、手が離せないから、お金の受取りは〇〇が行く。地下鉄の駅で待ち合わせして欲しい。」と再び電話がありました。

そこで言われるがまま地下鉄の駅に行っていたら、お金を騙しとられたところでした。

でも私の父親は「(お金を)用意してやったんだ。お前が来い!!」と怒ってしまい、その後連絡が来なくなったのです。

大人しい人であれば、言われた通りにお金を渡しに行ったでしょう。
実際オレオレ詐欺の手口として、お金を指定した人に渡すように指示するケースは多いようです。

でも私の父親は昔からひどく短気で、すぐ怒ったり怒鳴ったりする人だったのです。

その父親の性質に、子供の頃の私と弟はおびえ、抑圧され続けていました。
私は幼少期のトラウマを大きく抱え、その後苦労することになったのですが・・・

今回はその性質が役立って詐欺が未遂に終わったのです(笑)

でも後日、電話の相手が実は息子ではなかったことが分かって父親は相当ショックを受けました。
まさか自分が騙されるとは思っていなかったのです。

詐欺電話の詳細を再度聞こうとしても、「もうその話はいい!!」と怒りだしてしまい、話しが続かない。

「父らしいな」と思いました(笑)

またこの未遂事件をキッカケに10年以上連絡を取ることもなかった、父と弟が電話で話しをするようになりました。

高齢者を狙った詐欺はとても卑劣だと思います。

でも起こってしまったことをキッカケに、昔の家族の課題や未解決のことに改めて変化が出れば良いなと思っています。

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