「心の傷の影響」とはトラウマの影響です。
今では一般的なトラウマという言葉・概念も当時(30年前)は世間的にまだあまり知られていなかったと思います。
「今の自分の苦しさの原因はここにあるのかもしれない。」と考え、その本の巻末に載っていたある心理相談室に行ってみることにしました。
そこで勧められたのが自律訓練法だったのです。
心が引きこもってしまい、だんだん学校に行けなくなっていた当時の私。
苦しいながらもなんとかしたいと思い、言われるがままにこの方法を練習しました。
自律訓練法とはドイツの精神科医シュルツが開発した治療技術です。心身症・神経症といった病気にも用いられ、ストレスの軽減をもたらすリラックス効果などが実証されています。
一種の自己催眠療法で、ある決まった言葉(言語公式)を使います。
キーとなる言葉がしっかり体系化されているところがこの方法の特徴でしょう。
この訓練法の一連の流れとしては下記になります。
【A】訓練のための環境を整える
↓
【B】言語公式を使って自己催眠状態に入る
↓
【C】催眠状態から抜ける消去動作を行う